「三つ子の魂百まで」ということわざをご存知でしょうか。
3歳になる頃までに人格や性格が形成されて、100歳、つまり死ぬまでその人の性格は変わらないことを表現した言葉ですね。
ホントにこの言葉は当たってますよね。
僕自身も子供の頃の性格をずっと大人になっても引きずって生きてきましたし、
怖がりなところは大人になってもそのまま怖がりだし、穏やかなところもそのまま。
良くも悪くも、少しおとなしい性格のまま成長してきました。
その一方で、それとはガラッと「人が変わる」ことだって起こるのが人生。
「三つ子の魂百まで」に抗う(あらがう)人の内面で起こる現象とはいったい何なのでしょうね。
「ヤンキー」が改心する時、何が起こっているのか
テレビや映画でよくあるストーリーですが、地元でも札付きのワル、いわゆるヤンキーだったおにいちゃんが、何かのキッカケですっかり改心してしまって人が変わるという話が結構ありますよね。
それまでの不良ぶりが噓のように、、
行動や立ち振る舞いが変わり
見た目が変わり、
付き合う人が変わり、
居場所が変わる。。
「あの時のお前はいったいどこに行ったの??」とツッコミを入れたくなるシーンがよくあります。
こういうヤンキー兄ちゃんの人が変わるのって、人生観を根底から変えるほど影響力を持った恩師や仲間に触れることでガラッと変わったりするんですよね。
当たり前の話ですが、、
行動や環境、付き合う人が先に変わるのではないんです。
必ず先に「価値観」や「信念」が変わるんです。
逆に言えば、価値観や信念が変われば、あとは自ずと、行動や環境などがドミノ倒しのように波打つかのごとく、その人に大きな変化を呼び起こします。
親が子供に行動レベルの話をいちいち言っても意味がない理由
子供への教育って、今の時代、「勉強」というタスク部分に特化してきているように見えます。
教育って本来は大人として成長していくための心構えや人との関わり方だとか、そういった内面の成長を促すものだと思うのですが、
現代ではあたかも
教育=勉強
というイメージになっていますよね。
「教育費」と言えば塾や私立学校へ行かせるお金、という具合。
親は子供の行動や環境にばかりメスを入れたがるのですが、まず大事な点は、先ほどのヤンキー兄ちゃんの改心の話ではありませんが、
行動や環境、そしてその人の能力を司る(つかさどる)部分、その人自身のコントロールタワーである脳みそ部分(=信念、価値観)をしっかりとケアして育んで(はぐくんで)いくことなんですよね。
親が生きている間は子供に何だってしてあげられます。
でも、親が死んだらどうでしょう??
「あれをやりなさい」「これをやりなさい」という行動レベルの教育だと親が死んだら子供は指南役を失って、行くべき道筋が見えないってこともあり得ます。
だからこそ親は
「なぜそれをやらないといけないのか」
「人間としてどうあるべきか」
といった深い部分に手を入れて教えてあげるべきなのです。
言うなれば、
子供に火をおこしてあげるより、火の起こし方を教えてあげたほうが
100歳まで役に立つのです。
人を育てたいなら、ひとつひとつの行動について教えるより、
「どうあるべきか」「何を大切すべきか」
といって価値観や信念を育てるべきではないでしょうか。
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