みんな幸せになりたい。。
これは恐らく間違いの無いことだと思います。
それに関わらず、同じ思考スタイルを貫き、「同じ場所」に留まって、変化を拒むのはなぜでしょう??
幸せになる勇気を持てれば、人生は良い方向に進むのですが、行動レベルで何かのキッカケを掴むにはどうしたらいいのでしょう。
みんな「自分が作り上げたストーリー」の中で生きている
みんな、目に見える現実の中を生きているかと思えば、実はそうではなくて、
それぞれ、その人が作り上げた、その人が「現実」と呼ぶ虚構の世界に生きています。
空は抜けるような青空であっても、視覚的には青が見えても、
絶望のどん底に沈む、沈痛な面持ちの人が空を見れば、空はどよーんとしたグレーに見えるかもしれません。
人に裏切られて辛い思いをずっと抱えている人にとっては、
人の好意をそのまま真に受けることが出来ず、
「これはきっと嘘!いい顔をして騙そうと思ってるに違いない!」と受け取るかもしれません。
「クリスマスはどんなイメージ?」
って聞かれたら、マッチ売りの少女はきっとつらいクリスマスをイメージするでしょうし、
楽しいクリスマスの日しか経験の無い人は、クリスマスは楽しいイメージしか無い。
あるいは、
「犬のどんな存在?」と聞かれたら、
人懐っこい可愛い飼い犬のイメージしか持たない人もいれば、
犬に嚙まれたことのある人は、「犬は怖い」「凶暴だ」とネガティブなイメージを持つことでしょう。
このように、
みんなそれぞれ、良い思いや悪い思いをしながら長い人生を送ってきたわけで、
培ってきた経験から偏見や独自の見立て(フィルター)を通してしか、物事を見ることが出来なくなったりします。
そうなると、もはや現実の中で生きているというより、その人が作り上げた「ストーリー」の中で生きている、ってことになりますね。
いや、それが悪いということでなく、ある意味仕方ない部分ではあるけれど。。
経験に基づく思考ルーチンの設定保存が負のサイクルを生む
お伝えしたように、その人の人生背景や経験に基づいて、思考パターンが凝り固まって(思考ルーチン)、そこから変化しないと、
行動パターンも定番化して、結果として同じ展開の繰り返しを生むことになりますね。
これがいわゆる「負のサイクル」というやつ。
私もコーチングセッションをしていて、その人にとって残念な「設定」が長年にわたり上書き保存されている、と感じることが多々あります。
「人には愛されない」設定、とか
「人は裏切る」設定、とか、
「頑張ってもうまくいかない」設定、とか
「お金が寄ってこない」設定、などなど。。
みんなそれぞれ、大なり小なり、「黒歴史」みたいなもの、消し去りたい過去やトラウマ的な経験がありますよね。
その心理ショックの大きさから、負のフィルターが心の中に「マイナスに作用する設定」を作り、保存したままにしているのです。
「もう傷つきたくない」
「嫌な思いはしたくない」
「身の安全を最優先にしたい、危険は絶対イヤ!」
こんな心理的プレッシャーが、自らの変化を拒み、それが自ら作った「マイナスの設定」を変えることから無意識に遠ざけているワケです。
人格を変えずに「設定」を変える勇気が行動と人生を変える
人間たるもの長年生きていると性格を変えるなんてのは至難の業。
一日や一年単位では変わりませんよね。
でも、幸せには当然なりたい。。
であれば、スマホの設定画面で、
画面の明るさや着信音や通知などの項目を変えるように、
自分の中の「設定」を変えることなら出来ると思うのです。
人に愛されない、という設定を、
「悪い人もいるにはいるけど、良い人はたくさんいる」という設定に変えてみたり
頑張ってもうまくいかない、という設定を
「頑張ることで人間として成長して前に進む(人間)」という設定にしたり、
人間の根本(性格、人格)を変えるのではなく、
スマホの設定を変えるように、項目ごとの設定を変える。
いくつかの設定だけなら、わざわざ重い腰を上げるまでもなく変えられるはず。
そうすることで、日々の行動が変わり、人生に対するスタンスが変わります。
幸せになる勇気の第一歩は、自分の中の設定を変えることからはじめましょう。
「千里の道も一歩から」
そこから、きっと人生は変わるはずです。
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