【セールス力とは何か?】コミュ障&新人銀行員が定期預金獲得キャンペーンで1位を取った理由

【セールス力とは何か?】コミュ障&新人銀行員が定期預金獲得キャンペーンで1位を取った理由

セールスに自信が無い人は、みな口をそろえてこう言います。

「自分には実績が無いので、セールスの上手い人には到底勝てない。。」

「そもそもコミュニケーション能力が無いから、営業で成果を上げることなんてできない。。」

良くありがちな言葉、、というか「言い訳」ですよね。

でも、それってホントにホントなんでしょうか??

きっと、それって単なる「思い込み」なのではにないでしょうか。

大阪の下町エリア「西成区」の支店で悪戦苦闘

私は大学を卒業後、地元大阪の地方銀行に就職しました。

店頭窓口でお客さんから預金通帳を預かり、入出金の手続きをしたりしながら、

先輩の指導のもと、色々と教えてもらい、渉外(銀行では営業外回りのことを渉外と呼ぶ)として活動する日を前に勉強と準備をする日々。

そんな私の銀行にも夏が近づき、ボーナスシーズン恒例の「定期預金獲得キャンペーン」がやってきたのです。

 

ご存じの通り、ボーナスシーズンともなれば、会社員は多額のお金が入ってくるので、

銀行にとってみれば、定期預金獲得のまたとないチャンス。

どこの銀行も同じような社内キャンペーンが開かれていることが多いのです。

 

そして、キャンペーンが始まり、先輩社員と一緒に支店周りの住宅を、ティッシュを持って

「こんにちは。〇〇銀行ですが、ボーナスシーズンの定期預金のご案内で。。」と一軒一軒、家を訪問するのですが、

「ウチにボーナスなんか無いよ!」

との返事ばかりでかなりの苦戦を強いられることとなったのです。

 

私が配属された支店というのは、大阪でも、下町。。と言えば聞こえはいいですが、

日雇い労働者の姿も珍しくない西成区にある支店。「じゃりン子チエ」の舞台ともなったエリアです。

いわゆる「ホワイトカラー」の家庭が少なく、したがって先ほどのような「ボーナスの無い」家庭も少なくないエリアでもあるのです。

「これは無理ゲーやん。。どうしたものか。。」

これは定期預金キャンペーンで成果を上げるというのはなかなか厳しい、と感じざるを得ない状況です。

 

GIVE&TAKEで成果を見出す

そんなある日、新入行員の私に生命保険会社の営業の方から勧誘がありました。

金融機関同士ということもあり、門戸が開かれているということもあり、

保険会社の勧誘も結構オープンな形で銀行のほうにも来ていたのです。

 

保険の勧誘に来ていたのは、私とほぼ同世代の女性の営業さん。

保険の売れ筋商品である定期付終身保険のセールスがありましたが、20代前半の私でも保険料は15,000円ほどと当時の私にとってはなかなかの金額。。

「社会人になったから保険に入っておいたほうがいいんだろうけど、この金額の負担はキツイ。。」

そう思った私でしたが、その時何かをひらめいたのです。

 

そして、間髪入れず、その保険営業の女性に向かって

「保険には入るから、ウチの銀行がやっている定期預金キャンペーンに協力してもらえませんか?」

と切り出したのです。

 

その申し出にOKをもらって、それからというもの、その保険の営業さんと一緒に、その保険会社の事務所に行き「逆営業」を仕掛ける日々。

そして、あっという間に10件ほどの定期預金をゲット、総額で600万円の預金が集まったのでした。

コミュ障で、人付き合いが苦手な私でも、相手に対して「保険に入る」というベネフィット(利益)を提示することで

リターンを獲得することが出来たのです。

 

そして、多くのベテラン行員がいる中で、新人の私がなんと定期預金キャンペーンで支店内で1位という成果をおさめたのです。

コミュ障で、入社したばかりで、何の実績が無い私が、です。

これは結構インパクトがあり、「根暗そうに見えた新入行員がなかなかやる」という銀行内での評判となったのは言うまでもありません。

 

セールスとは、相手が受け取りやすい形で価値を伝えること

先ほどの定期預金キャンペーンでの取り組みから言えることは、

セールスには必ずしても「口が上手い」とか「社交的」といったコミュニケーション能力が必須ということではない、ということ。

もちろん、コミュニケーション能力があるに越したことはないですが、それはセールスに対するイメージの一部分でしかないのです。

 

思い出してみて欲しいですのですが、営業成績の良い、売れる営業マンというのは全員が口が上手いわけではないですよね?

私の周りで成績優秀な営業はたくさんいますが、「なぜこの人が?」と思うような、まるで社交的なイメージとは程遠い、口が重い人も多いのです。

 

つまり、コミュニケーション能力がどうこうというより、

セールスが上手な人は価値訴求に長けているワケであって、価値訴求を行うのに口の上手さは必須ではない、ということに気付いてほしいのです。

 

私が成果を出した定期預金キャンペーンの例で言えば、保険営業の女性が社内の人にお願いして定期預金の協力をしてもらう働きかけをする動機を私が提示した、だから彼女が動いてくれたのです。

そして、保険営業の女性が定期預金の協力をすれば、自分の保険契約が取れる、という明確なベネフィットが目の前にあったから、とも言えます。

相手が受け取りやすい形で価値訴求を出来ること、それこそがセールス力と言っても過言ではありません。

 

まとめ

セールス力とは、社交性や口の上手さとは全く別次元のシロモノで、いかに相手が受け取りやすい形で価値を伝えることが出来るか、なのです。

コミュ障であろうがなかろうが、それを伝える能力さえあればOK。

思い込みを捨て、セールス力の本質を学んでいきましょう。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

米国NLP&コーチング研究所認定 NLPプロフェッショナルコーチ。 会社員をしながら、ブログやstand.fmでマインドセットや気になる情報についてお伝えしています。 趣味:洋楽、ジャズを聴くこと。沖縄旅行。飲み歩き。