「泰平の眠りをさます上喜撰(蒸気船)たった四盃で夜も寝られず」
嘉永6年(1853年)、鎖国を続けていた日本の浦賀沖へペリー率いる黒船が突如として現れました。
長年にわたり鎖国政策を続けてきた日本にも、植民地支配をもくろむ欧米列強による激しい進出の波がやってきました。
その後の日本の変遷はご存じのとおりです。
黒船がやってきて、日本の仕組みそのもの、そしてパラダイム(枠組み)、政治や経済に至るまですべてがガラリを変わってしまったのです。劇的な変動と言ってもいいでしょう。
さて、ここであなたに問いたい。
「あなたの人生は黒船はやってくるのか?」
自己変容のキッカケを外圧(他人軸)に求めがちな人
ペリー率いる黒船が、長い航海を経てわざわざ日本やってきたのは明確な意図があったから。
当時、アメリカは捕鯨を盛んに行っており、その寄港地として日本を考えていたこと、
そして、通商協定を結ぶため、そして清国へ進出するための足掛かりとして、という理由が挙げられます。
ま、このブログは歴史を教えてるワケではないので、ざっとこんなところですが、
いずれにしても、日本はアメリカの開国要求という絶大な外圧を受けて、変わらざるを得なかったというのが真実ですよね。
何も私はこのブログ記事で、歴史について語りたいわけではありませんよ。
私が日々コーチングをやっていて痛感するのは、
「自分は変わりたいと思っているけど、その原動力が感じられない」
「モチベーションが上がらない。。」
と嘆く人がなんと多いことか、という話なんです。
コーチの私はしっかりそこも傾聴しますが、
赤の他人からしてみたら
「知らんがな!!」
という話、、ですよね?
世間はあなたを一切忖度しないことに気付くべき
そもそも、「自分(あなた)を変えないとダメだよ!!」とご丁寧に、人格の変容を促してくれる外圧など、
大人になった時点で存在しないのです。
「開国しろ!!(変容しろ)」
と、黒船でプレッシャーを掛けてくる人や存在なんていません。
当たり前ですよね、、
鎖国していた幕末の日本はアメリカにとって開国させるだけの価値があった。
でも、あなた自身は、
世間にとってみれば、究極的には「どーでもいい」存在。
だから、あなたの存在に対して、「頑張れよー」と声ぐらいは掛けてくれるかもしれないけど、
それ以上、あなたに忖度する必要もない。
声を掛けてくれるどころか、普通なら無視。
なのに、あなたは、何を根拠に持っているのか分からないけど、
「いつか黒船がやってきて、変わらない自分を揺り動かしてくれるはず」
と勝手な思い込みに固執するのです。
黒船なんて来るわけねーだろ!!
そう、あなたはモチベーションが向こうのほうからやってくるのをひたすら待っているのです。
残念ですね、世間はあなたには全く興味が無いのに。
モチベーションはどこからやってくるのか?
モチベーションが上がらない、という話を聞くと、
「やりたいことって、ホントにやりたいことなの?」って聞きたくなります。
結局、義務感や「そうすべき」という頭で考えた発想で決めてるから、
腹落ちしてないから、重い腰が上がらないだけ。
やりたいことって、それが目的ではなくて、やりたいことの達成が自分にとって「更なる何」をもたらしてくれるのか、
そこが分かってない。
だから目標達成のための道筋も見誤るのです。
好きでやってることなら、「やるべきかどうか」考えないし、
目標達成の方法も見誤ることはないはず。
子供は友達が集まる公園への最短距離をみんな知っています。
でも、何をするにつけ、イヤイヤやってるあなたは最短距離が見えないのです。
フィードバックをもらえる場所に行こう!
思えば、あなたは活動の原動力となる理由を与えてくれる環境で育ってきました。
そう、学校で学んでいた10代の頃です。
先生が課題を与え、部活では顧問の先生から厳しい練習をこなすことを要求され、
友人からは意見やアドバイスをもらえる状況下にありました。
いわゆる、いつでも「フィードバックをもらえる」環境にあったワケです。
大人になったあなたは、今、フィードバックをもらえる環境にあるでしょうか?
モチベーションが上がらず、もがいているなら、
せめて、
モチベーションがもらえる状況に、自分の身をスライドして動かしてあげるべき。
自分のことは分かり切っている、というのは勝手な思い込み。
それはただの裸の王様。
フィードバックをもらえる場所に行けば、
「裸だよ」って教えてくれるし、
原動力に火を付けるチャンスだって手に入る。
自分の価値観や信念に向き合って、何がしたいか自分に聞く。
あるいは、自分の現状が見えてないならフィードバックをもらえる場所に行く。
これがあなたが取るべき道です。
それとも、
国際電話でアメリカにいるペリーさんに連絡して「いつ黒船に乗って来るんですか?」と聞きますか??
まさかね。
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