ゴールや目標を何に設定するのはとても重要です。
ただし、それ以上に大切なのは、ゴールへのたどり着き方ではないでしょうか?
自らのゴールは何か、という部分には疑念を持つ余地はないとしても、
その、ゴールへつながる道の選択方法については大いに迷うところです。
東京から大阪に行くのに、どうやって行くか
ゴールへの到達するイメージを簡単にするために、
東京から大阪へ向かう、というシチュエーションを設定してみましょうか。
あなたはどうやって大阪に向かいますか?
新幹線に乗って?
羽田空港か成田空港から飛行機に乗って?
車で夜通し高速道路をドライブして?
それとも、青春18きっぷでのんびりと電車で?
そうそう、ヒッチハイクって手もありますかね。
世の中、「東京から大阪に行こう」と考える人はたくさんいるけど、
大阪に行く手段は様々です。
早さを求めるなら新幹線か飛行機、
車窓を眺めながら、本でも読みながらゆっくりと、、ってことなら青春18きっぷで、
ちょっと普段とは違った刺激のある行き方ならヒッチハイクって手段を選ぶかもしれませんね。
どれを選ぶか、はその人の価値観によりますね。
「早さ」であったり、「旅の趣き(おもむき)」であったり、「刺激」であったり、
あるいは「コスパ」であったり、、
単に、東京から大阪に行くだけの話なら、
「自分が何を大切にしているか」という価値観を、自分自身に問いかけて、到達手段を選べばいいけど、
人生にまつわるゴールに向かう手段だと、
自分の価値観で選ぶという部分がグラグラしてて、手段を見誤るってことが多々起こるんですよね。
なぜそのゴールを達成したいのか、そして「どのように達成したいのか」
ゴールの達成をより現実的にするなら、心を切らさずゴールへ向かえるマインドを担保するなら、
「なぜそのゴールを達成したいか」
という目的意識を明確に持っておくことが必要ですね。
そこをハッキリさせておく。
そのゴールを達成する意味とは何か?
そのゴールが自分に何をもたらすのか、そのゴールが更にどんなベネフィット(利益)をもたらしてくれるのか、
そしてその先の大ゴール(ゴールの先のゴール)は何なのか?
そこを明確に持っておく。これはとても大切なことですよね。
そして、もう一つ。
そのゴールへ向かう到達手段(道)を見誤るな、ってこと。
だれしも、その到達手段がもっとも最適解だって思い込んでるかもしれないけど、
実はそうじゃなかった、ってこと多々あるじゃないですか?
東京から大阪に真っすぐ向かっているつもりなのに、
なぜか長野を経由して時間のロスを行いながら向かうとか。
あとは、のんびりゆっくり旅情を楽しみながら大阪に向かいたいのに飛行機に乗っちゃってた、とか。
人間は達成意欲もある生き物だけど、その過程も大切にする生き物。
あなたが今やっている仕事はなぜ選んだのでしょう?
お金が稼げるなら、単純に楽に確実に稼げる仕事を選べばいいはずなのに、
「それはイヤ」ってなったワケでしょう??
達成の仕方も、達成することと同じぐらい。。いや、もしかしたらそれ以上に大切なことなのかもしれませんね。
だって、人間だもん。
命を救うために軍事アナリストを選んだ小川和久
私は同志社大学で学びましたが、入学前に見た同志社大学の大学案内のパンフレットに
同志社出身の軍事アナリストの小川和久氏の案内文が掲載されていたのを今でも覚えています。
この小川和久氏は日本初の軍事アナリストの職についた人物です。
「軍事アナリスト」と聞くと「戦争が好きなの?」って思ってしまいがちですが、
実はそうではありません。
その大学案内に書いてあったことですが、同志社大学神学部に入学した経歴を持つ小川氏の考えとは
もっとも根幹を成すものとして、「より多くの人命を救いたい」という大命題があったようです。
命を救う方法として、医者や看護師として目の前にいる人を救うとか、色んな方法がある中で、
軍事アナリストとして、戦争を避けることに尽力することでより多くの人命を救うことが出来る
という考えがあったという話。
もちろん、医療の現場で人の命を守るのも大切なこと。
でも、小川氏の信念や価値観に照らした場合、軍事アナリストとして活動することで数十万、数百万単位での命を救うことが出来るという算段があったのです。
医療の現場で働くことも、軍事アナリストとして活動することも
どちらも同じゴール、「命を助ける」です。
でも、そのゴールに至る道筋や到達手段は、
その人の価値観や信念によってかなり異なってきます。
全世界80億人いるわけですから、80億通りの解決方法(到達手段)があるのでしょう。
さて、あなたにはゴールがあるとして、
その到達手段は本当に自分の価値観や信念に合致したものでしょうか?
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