会社での部下を指導する際、あるいは家庭で子供を育てる際に、間違った方向にいかないようにあれこれと手を加えて指導することはもちろんありますよね。
そこで、部下や子供にどういった言葉を投げかけるか、というのは非常に大事なポイント。
言葉の発し手より、受け手がどう感じるか、という部分を一番に考えないといけない。。
そこの部分はこのブログを読んでるあなたにも分かっているはず。
人を導き、良い方向へと進めてあげる時に「なぜ」という言葉は使ってはいけない話をさせていただきます。
質問の意図は「自分が納得したいのか」それとも「相手に気づかせたいのか」
部下や子供が良くないことをやった時に、あなたは
「なんであんなことやったの?!」
「一体なぜそうなったんだ!説明してみろ!」
って言ってませんか??
「なぜ」。。何の言葉かっていうと「理由」を聞く言葉ですよね。
言葉の発し手からすると「理由を聞きたい」という意図があると思います。
一方で、言葉の受け手側からするとどうでしょうか??
理由を聞かれているというよりは「責められている」という感じ方になりますよね。
果たして、こういう言葉のやりとりで、今後の改善や本人に気づきにつながるか。。という部分で考えてみれば適切かどうかはあなたにも分かりますよね?
「なぜ」を使うデメリットとは何か
「なぜ」を使うことで、言われた相手がかなりの心理的プレッシャーを感じてしまう、というのは見て取れたと思います。
そして、「なぜ」を使った質問によるデメリットのもうひとつは、相手の言い訳を引き出しやすくなる、という部分です。
もし自分が「なんで??!」と聞かれたらどうでしょう?イメージしてみてください。
きっと即座に「なんと言おうか」という思いが頭に浮かぶはずです。
そう、つまり「言い訳」を言おうとするのです。
言い訳は、終わったことに対する弁解でしかありませんよね。
これは今後の改善策を全く生みません。
「なぜ」と聞いた親や上司の本来の意図は何でしょう??
親や上司の、部下や子供に対するミッションとは何だったのでしょうか??
言い訳を引き出して、相手のプレッシャーを与える。。
これでは良くない、、
そう思いますよね。
改善策は「なぜ」から「どのように」「何を」に言葉を置き換える
これまでお伝えした通り、「なぜ」は今後の改善策や気づきに導かない、相手を責める効果の大きい疑問詞であることがわかりましたよね。
では、どうすればいいのか。
答えは「なぜ」ではなく、
どうすればうまくいくんだろうね。
何をすればミスは防げたと思う?
こういった風に「なぜ」(WHY)を使わず「どのように(どうすれば)」(HOW)や「何を」(WHAT)を使えば、相手の気づきや改善につなげることができます。
シチュエーションによっては「いつ」(WHEN)も効果的です。
突然学校に行きたくない!と言い出した子供に向かって
「なんで行きたくないの??」
と聞くより
「いつから学校に行きたくない、って思ってたの?」
と聞いたほうが、相手の心情に寄り添いながら、それでいて、「いつ」と聞いていながら、学校に行きたくない理由を探ることもできます。
相手に気づきを与えるのは、質問を投げかけるあなた次第。
言葉が持つ、人を動かす力にあなた自身がまず気づくべきなのかもしれません。
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